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2015年2月28日

平成27年度表面技術協会 技術賞を受賞いたしました

表面技術協会 第66回通常総会・各賞授与式(2月27日 東京・麹町 弘済会館)にて、 弊社 研究技術開発本部 研究開発2部 山本富孝、同部 小池卓、同 基礎研究室 樫尾竜太が、「耐熱耐食性に優れた亜鉛めっき用3価クロム化成皮膜の開発」(デンソー株式会社と共同開発)で平成27年度表面技術協会 技術賞を受賞いたしました。

受賞技術は、亜鉛めっき保護膜に関して、3価クロム化成皮膜の加熱による耐食性低下のメカニズムを皮膜の詳細な解析から解明し、品質面、経済面から効果的な添加剤の選定による溶出イオンの無害化および処理液組成の最適化により耐熱耐食性の向上を実現した。これによりトップコートの廃止とともに、水素脆性除去処理が必要な部品においても工程数の低減を可能としている。これまで、亜鉛めっきと3価クロム化成処理の間に水素脆性除去処理を行う必要があったが、本技術では3価クロム化成処理後でよくなり、工程数の低減のみならず生産性向上にも寄与している。また、2014年時点で自動車部品を主な処理対象として180万台分生産された実績もあることなどが評価された。(mst記事より抜粋)